※Z-2の場合
特長
- アンチモンドーブ酸化スズを配合したガラス用遮熱コーティング剤で、1コートで塗装可能です。
- Heat Breakerを窓ガラスに塗るだけで近赤外線を60%以上および紫外線98%カットする効果を発揮します。さらに可視透過率がは82%と高い数値を実現。
- 部屋の温度が状態がたもたれ冷房時、暖房時の設定温度を1~2度下げることで冷暖房費が15%削減できます。
- ナノクラスの金属粒子(IT関連で使用されている電磁波防止用金属ATO)の配合で、室内の暖房熱の放射熱を吸収し室内側に再放射するため窓ガラスからの熱を逃下にくくなります。
- 常温乾燥・レベリング性が良好で、現場施工性に優れます。塗布後のレベリング性に優れ、塗膜は透明です。
- 遮熱、断熱効果で結露防止、冷暖房費を削減しCO2も削減でき地球温暖化対策としても効果的です。
遮熱等の効果(分光光度計による)
紫外線カット率 | 98% |
近赤外線カット率 | 60~80% |
可視光透過率 | 82% |
夏場の効果 | 外部からの放射熱の透過を軽減 |
冷房効果 | 冷房温度を2~3℃高く設定可能 |
冬場の効果 | 内部からの放射熱の透過を軽減 |
暖房効率 | 暖房温度を2~3℃低く設定可能 |
波長別透過率表 | |
使用できる場所 | 屋内 ガラス |
詳細仕様
商品名 | Z-1 | Z-2 |
---|---|---|
概要 | Heat Breaker Z-1は、アンチモンドーブ酸化スズを配合したガラス用遮熱コーティング剤です。紫外線を約98%カット・太陽光(近赤外線)を約60%カットし、省エネルギーとCO2 削減に大変有効です。また現場施工性が良く、塗布後のレベリング性に優れ、塗膜は透明です。 | Heat Breaker Z-2は、Si-O結合をベースとする湿気硬化型樹脂に、アンチモンドーブ酸化スズ(ATO)を配合した、遮熱効果を高めたガラス用コーティング剤です。紫外線を約98%以上カット・太陽光(近赤外線)を約60%以上カットし、太陽光による温度上昇を大幅に低減することで、省エネルギーとCO2削減に大きく貢献します。また高硬度・高耐擦傷性で防汚性や耐薬品性などに優れたハード&タフの硬化塗膜を形成します。 |
用途 | ガラス用遮熱コーティング | |
外観 | 紺色透明液体 | |
組成・成分 | アクリルシリコン樹脂(主溶剤:IPA、酢酸ブチル、イソブタノールなど) | シリコン樹脂(主溶剤:MMB など) |
塗料粘度 | 9~10 秒/HIS NK-2 | |
ガン口径 | 1.3~1.5mmΦ | |
空気圧 | 0.3~0.4MPa(3~4kgf/cm2) | |
比重 | 0.95(23℃) | |
保存安定性 | 6ヶ月 | |
強制乾燥 | 80℃×30分、完全硬化は強制乾燥後、常温乾燥5日 | 70~80℃×30 分、完全硬化は強制乾燥後、常温乾燥1日 |
常温乾燥 | 24時間、完全硬化5日 | 24時間、完全硬化3日 |
指触乾燥 | 40~50分(20℃)、60~70分(10℃)、35~40分(30℃) | 40~50分 |
標準膜厚 | 6~8μm | 3~6μm |
塗布量 | 30~40g/m2 | 20~40g/m2 |
塗膜性能
Z-1
素材:ガラス板 膜厚:6~8μm/硬化条件:80℃×30分乾燥後、室温下で5日間放置
試験項目 | 試験条件 | 結果 | |
---|---|---|---|
Z-1 | |||
鉛筆硬度 | 三菱鉛筆ユニを用いて塗膜硬度を調べる。 | 5~6H | |
付着性試験 | 基盤目テープ法 2mm方眼100個作成 セロテープ剥離テスト | 100/100 | |
耐屈曲試験 | 2mmΦ | 異常なし | |
耐衝撃試験 | デュポン式 R=1/2”、W=4.9N、H=30cm | 異常なし | |
耐アルカリ試験 | 水酸化カルシウム飽和溶液に24時間浸漬後(20℃) | 異常なし | |
耐酸試験 | 5%硫酸水溶液に24時間浸漬(20℃) | 異常なし | |
耐水性 | 水道水、240時間浸漬(20℃) | 異常なし | |
耐温水性 | 水道水、240時間浸漬(50℃) | 異常なし | |
耐溶剤性 | ラビングテスト (500g荷重/10往復) |
MEKラビングテスト | 異常なし |
ラッカーシンナー | 異常なし | ||
エタノール | 異常なし | ||
エーテル | 異常なし | ||
ベンジン | 異常なし | ||
無鉛ガソリン | 異常なし | ||
耐候性 | サンシャインウェザオメーター(2,000時間) 光沢保持率 | 90%以上 | |
冷熱サイクル | 60℃×3hr、-20℃×3hr(10サイクル) | 異常なし | |
耐塩水噴霧性 | 35℃、5%食塩水、500時間 | 異常なし | |
PRTR 法該当物質 | 該当せず | ||
毒物・劇物取締法 | 該当せず | ||
RoHS 指令物質 | 含有せず |
Z-2
素材:ガラス板 膜厚:6~8μm/硬化条件:80℃×30分乾燥後、室温下で5日間放置
試験項目 | 試験条件 | 結果 | |
---|---|---|---|
Z-2 | |||
鉛筆硬度 | 三菱鉛筆ユニを用いて塗膜硬度を調べる。 | 8~9H | |
付着性試験 | 基盤目テープ法 2mm方眼100個作成 セロテープ剥離テスト | 100/100 | |
耐衝撃試験 | JIS K 5600-5-3 落球試験に準ずる。 300g×500 ㎜(直径25.4 ㎜) |
異常なし | |
耐擦傷性 | スチールウール試験 #0000 500g 荷重/100往復 | 異常なし | |
耐アルカリ試験 | 吸収媒体法/水酸化カルシウム飽和水溶液 24時間 | 異常なし | |
耐酸試験 | 点適法/5%硫酸水溶液 24時間 | 異常なし | |
耐温水性 | 40℃温水浸漬、100時間 | 異常なし | |
耐溶剤性 | ラビングテスト (4.9N荷重/10往復) |
メタノール | 異常なし |
トルエン | 異常なし | ||
アセトン | 異常なし | ||
耐候性 | サンシャインウェザオメーター(2,000時間) 光沢保持率 | 95%以上 ⊿E=0.5 以下 |
|
冷熱サイクル | 60℃×3hr、-20℃×3hr(10サイクル) | 異常なし | |
PRTR 法該当物質 | 該当せず | ||
RoHS 指令物質 | 含有せず |
※異常なし=状態に変化がないこと
※上記数値は参考値であり、規格値ではありません。
Heat Breaker Z-1 Z-2の施工上の注意
使用上の注意
- 遮熱塗料は、通常のフロートガラス面に使用のこと。
- 網入りガラスなど特殊ガラスには不向きです。
- 清掃の際は、やわらかい布をご使用下さい。
塗装時の注意事項
- 通気性の悪い環境下での使用は避けてください。
- 素材表面の油分、水分、汚れは溶剤脱脂により十分に除去してください。
- 塗装は速やかに行ってください。長時間放置すると目詰まり、塗りムラの原因となります。
膜厚は指定された範囲内になるよう管理してください。 - 乾燥時に有機ガスが発生しますので換気、排気を十分に行ってください。
- 塗料の使用残や廃液の処理はMSDS(商品安全データシート)に従ってください。
- 可燃性の有機溶剤を使用しているため火気のある所では使用しないで下さい。
- 皮膚や粘膜、特に眼などに刺激性があるため接触しないよう十分注意してください。
- 接触した場合は多量の水で洗浄してください。
- 詳細な内容については、商品のMSDSをご参照下さい。
C-1グラスの機能比較、商品へのコーティングメリットなど
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